【連載】化粧品・美容企業の新規上場⑥化粧品・美容企業等の新規上場~プレミアアンチ、株式公開、ブランドと研究開発を強化~

2021.06.29

特集

編集部

プレミアアンチエイジング(東京都港区)は、2009年12月に化粧品、健康食品等の企画、製造、通販事業を行う目的で設立。法人設立して約11年後の2020年10月にマザーズ市場に上場した。上場による調達資金は、ECサイトの開発費やブランド事業拡大による人件費、広告宣伝費、借入金等の返済などに充てる。

「人の時間を解き放つ」を経営理念に掲げながら化粧品ブランドの「DUO」をはじめDUOの姉妹ブランド「CANADEL」など4ブランドを市場に投入。
ANADELは「いつまでも美しさを追求し、私らしい私を奏で、人生を謳歌する」をコンセプトに、肌の悩みが変化する大人世代に向けて2019年4月に誕生した高機能エイジングケアブランド。現在、3種類のオールインワンとアイクリームを展開している。
現在の主力商品は「DUO」ブランドの「ザ クレンジングバー ム」で総売上高の84.5%を占める。

第2の柱として育成中のオールインワン化粧品を中心とする「CANADEL」ブランドについては、ブランドの成長を加速させるため、テレビCMの放映を実施し、ブンド認知度の向上を図っている。また、クロスセルの強化、卸売り販売部門の増員を行なう等の営業体制の強化に取り組んでいる。クロスセルは、定期販売の顧客に2品目以上、購入してもらう施策。

さらに、自宅でエステ級の本格ケアができる「カナデル ビューティートレーナー」(美顔器・写真)を販売(2021年4月)した。
「カナデル ビューティートレーナー」は、美容成分を肌に効果的に届ける機能やラジオ波によるケア及び表情筋アプローチなど3つの機能を搭載している。
商品販売は、通販を中軸に販売展開するとともに代理店を介してバラエティショップ、美容室等に販売している。

一方、同社は、研究開発を強化するため、2020年12月に100%出資の子会社「プレミア・ウエルネスイエンス」を設立した。研究開発会社を設立したのは、市場の求める高品質な製品を提供しグローバル市場を見据えた研究開発推進する。また、御会社設立と合わせて「ウェルネスサイエンス」(健康科学)をベースに、医学薬学の研究者・研究機関と共に、共同研究センターを設立し、基礎研究、臨床試験、知的財産創出、製品
開発、事業化とイノベーションが絶えず生み出される好循環の研究開発に取り組む。

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