同居カップルの一方がダイエットを始めると、もう一方の体重も減る。というダイエットの波及効果（ripple effect）を調べた論文が2月1日、「Obesity」オンラインに掲載された。
今回の実験は米国コネチカット州立大学により行われたもの。実験に参加した130組のカップルを、減量プログラムの「Weight Watchers」グループと、自分で生活管理と体重チェックを行う比較対照のグループに割り付けた。参加者は25歳以上、BMI27～40 kg/m2、減量チャレンジに問題のない人だった。カップルのうち一人のみがプログラムや体重チェックを実施した。「Weight Watchers」グループでプログラムに参加しなかった人の体重は、3ヵ月で-1.5±2.9kg、6ヵ月で-2.2±4.2kgの減量に成功した。自己体重チェックのグループで体重チェックに参加しなかった人の体重はそれぞれ-1.1±3.3kg、-1.9±3.6kgの減量に成功した。
市販のダイエットプログラムおよび自己管理型のダイエットのどちらにおいても、ダイエットに参加しなかった人の体重減少という波及効果が見出された。今回の結果から、体重の減少はカップル内に広がり、生活改善のプログラムは、そのプログラムを実行した人のみならず同居人にも減量効果があることが示唆された。
