「我が社の生薬配合化粧品ビジネス」【6】マーナーコスメ、生薬配合のヘアケアがロングセラー商品に(上)

2015.06.4

特集

編集部

マーナーコスメチックスは、1939年に化粧品の企画開発・製造会社として創業。以来、現在は、化粧品OEM(相手先ブランド製造)や自社オリジナルブランド化粧品、海外化粧品の輸入代行の3事業を中心に展開している。特に、自然化粧品分野では、我が国でもパイオニア的存在として先駆的役割を果たしてきた。

同社が漢方・生薬と出会ったのは、現会長が決起盛んな年齢に大病を患った。そんなう中で、漢方と巡り合い、病気を完治。

それを契機に漢方・生薬配合の化粧品開発を進め、1977年にシャクヤク、リンドウなど4種類の生薬エキスを配合した基礎化粧品「ギフトオブネーチャー」を開発し、自然食の店舗で販売した。
「当時は、漢方・生薬配合の化粧品を販売するところが皆無の状態だった。そんな中、他社に先んじて市場投入したことで、業界各社が一様に、驚嘆の眼を向けた」という。

マーナーコスメチックス、エレンス2001このオリジナルブランド化粧品「ギフトオブネーチャー」に続いて商品化したのが1992年に市場投入した「エレンス2001ヘアケアシリーズ」(写真)。

エレンス2001ヘアケアシリーズは、漢方・生薬と天然植物油が二層に分かれた ヘアシャンプーの機能と高濃度の生薬、天然植物油を配合したヘアパックの機能を合わせ持つ育毛・発毛対応のシャンプー。2013年10月にエレンスエバーロングに名称を変えるとともに低年齢化対応のパッケージや低価格設定などにリニューアル化を図った。「現在でもエレンス2001ヘアケアシリーズは、販売が堅調で、ロングセラー商品として当社の中軸商品になっている」と説く。

現在、自社ブランドのエレンス2001ヘアケアシリーズの販売は、ドラッグストアやバラエティショップなど約300店舗に代理店を経由して卸販売。同時に、東南アジアでも代理店を通じて販売するなどナショナルブランド(NB)の確立を狙う。

こうしたオリジナルブランド化粧品の開発・販売は、同社のOEM事業拡大に繋がるなど大きな効果を生んでいる。

同社は、これまでプライベートブランドで培った商品開発ノウハウとデータを数多く保有し、OEM依頼先(ユーザー)の商品開発に即座に反映するなどワンストップサービスを実現している。

これまでパートナー企業とともに世に送り出した商品は10,000アイテムを 超えるなどユーザーからの評価は高い。

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