【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【19】フェースグループ③ ~コラーゲンの製法特許取得、スキン革命開花~

2016.09.28

特集

編集部

フェースグループが安心・安全な化粧品を開発する道標として打ち出したスキン革命が大きく開花したのは、生コラーゲン製法など3件の製法特許を取得(2015年2月)したことが挙げられる。

発明内容は、生コラーゲン(修飾二鎖型閉鎖小胞体)からなる化粧料基剤、及びそれを含有する皮膚化粧料。

取得した特許は、角質層への浸透に優れたフェース生コラーゲン・ゼラチンコラーゲンの製法特許とフェース生コラーゲン製剤の製法特許及びフェース生コラーゲン製剤の配合特許の3件。

フェース生コラーゲンは、体内に存在する三重らせん構造を保ったままのコラーゲン。
フェースゼラチンコラーゲンは、生コラーゲンの三重らせん構造がほどけたコラーゲンを指す。
フェース生コラーゲンとフェースゼラチンコラーゲンは、同社が提唱する「角質層内ラメラ美容法」を実現するための根拠成分となっている。

三重らせん構造の生コラーゲン生コラーゲンは、三重らせん構造の生コラーゲン(写真)をナノカプセルに巻きつけたもの。その鮮度を維持するため、フリーズドライの状態で保存。使用前、付属のウォーターで溶解して使用する。また、三重らせん構造の生コラーゲンは、加水分解コラーゲン(ゼラチンコラーゲンを分解したもの)の約600倍の高い保水力を兼ね備えている。

フェースゼラチンコラーゲンは、通常、皮膚の角質層に入らないが、塗るだけで角質層内に浸透させることができる機能を有している。

角質層内に浸透させるコラーゲンが角質層内に入り、さらにナノカプセルが肌の一部になって角質層を保湿・保護する。いわば、フェース生コラーゲン、フェースゼラチンコラーゲンは、肌を守るだけではなく肌の一部になって角質層内のラメラ構造(皮膚保湿構造)を整えることで、健康的な素肌へ導くことを可能とした。

こうした通常、肌に入らないコラーゲンを角質層内に浸透させる技術開発のナノカプセル化技術によって、コラーゲンを角質層内に浸透させる技術開発が評価されて特許取得に繋がった。

ともあれ、安心・安全の化粧品を開発する道標としてのスキンケア革命を進展させることで、独創的な技術開発が結実し、国際特許という知的財産権を生み出した。スキンケア革命という技術イノベーションに自ら奮い立たせながら、新たな技術創出に賭ける期待は大きい。

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