【連載】RVH、美容王国にのし上がるRVHの美容事業規模今期300億円乗せ②
2017.03.9
編集部
RVHは、2015年12月に株式交換で株式会社ミュゼプラチナムを傘下に収めたことで、2016年3月期連結決算における美容事業の売上高は、約82億円となった。今期(2017年3月期)は、300億円の大台に乗せる見通し。
同社の今期(2017年3月期)美容事業の主な取り組みとして
①独自開発の高速脱毛マシン導入による新規サービス「ミュゼエクスプレス」に力を入れ、脱毛施術機関の短縮による施術の効率化(従来の1.5倍の役務消化能力向上実現)を図る
②ミュゼプラチナム会員向けアプリ「ミュゼパスポート」の推進強化
③予約キャンセルに関する会員規約の見直し、当日予約会員に対するキャンペーンの展開など、役務消化効率の向上に取り組んだ。
美容脱毛分野以外の取り組みとしては、2016年8月から提供を開始した法人向けマーケティングサービス「ミュゼマーケティング」について美に関心の高い女性に対し製品、サービスの認知拡大に意欲的な法人対象に新規取引の開拓を推進した。
こうした美容事業のM&Aによって同社の2017年3月期美容事業の売り上げ規模は、300億円の大台に乗せる見通し。
すでに2017年3月期第3四半期において美容事業の累計売り上げ規模が245億4500万円をとなっており、300億円の大台乗せは確実な情勢。
RVHは、株式交換によるミュゼプラチナムを傘下に収めたのに続いて2016年9月に「エターナルラビリンス」やまつ毛サロン「マキュア」などを運営する株式会社グロワール・プリエ東京とのスポンサー支援に関する基本合意書を締結し、同社社員500名を子会社ミュゼプラチナムに転籍させた。
2016年10月には、金銭消費貸借契約に基づき担保権の実行及び資産等譲渡契約の締結により店舗を含む主要資産を取得した。
RVHの2017年3月期美容事業の売上高は、このグロワール・プリエ東京の売り上げをミュゼプレミアムの売り上げに合算されて計上される。
さらにRVHは、エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を展開する株式会社不二ビューティを2017年2月に株式譲渡と株式交換で買収し、完全子会社化した。
ミュゼプレミアム、不二ビューティという美容サロン専業大手が電子機器業RVHの傘下に入ったことは、美容業界が本格的な再編時代に入ったことを象徴する。