【連載】大手化粧品会社の研究㉙北の達人コーポレーションの会社研究 ~総合サイト「北の快適工房」で体感化粧品等販売~(上)

2018.06.13

特集

編集部

株式会社北の達人コーポレーション(北海道札幌市、東証1部上場)は、2000年5月に北海道特産食品のネット販売を創業したのが始まり。2002年5月に法人組織北の達人コーポレーションを設立。2007年7月に健康食品、化粧品等の販売総合ポータルサイト「北の快適工房」を開設。以降、現在では、インターネット上で一般消費者向けに自社オリジナルブランドの健康食品、化粧品、美容グッズ等を販売する「電子商取引事業」(eコマース事業)を行っている。

同社のEコマース事業の特徴は、主に健康美容商品を販売する総合サイト「北の快適工房」においてオリジナル商品の食品用オリゴ糖「カイテキオリゴ」をはじめ、ビート糖を主原料としたニキビケア化粧品「みんなの肌潤糖クリア」(写真)など27アイテム(2018年5月末現在)を販売。継続的に商品を購入する顧客に対して「定期購入制度」を設けている。

同社が開発する商品は、健康や美容の悩みに対して具体的に効果を体感しやすくリピート使用されやすいものを中心に開発・販売している。
成分選定においても「新しい成分」ではなく「本当に良い成分」を探し求めて使っている。
商品開発の基本は、購入者による満足度・実感度を重視し、試作品のモニター調査を徹底して行い、確かな満足度・実感度が得られるものだけを商品化する。
品質改良のために新しい技術や成分を取り入れるものの、流行に乗る為に使うのではなく、「体感度が上がるのであれば取り入れるし、そうでなければ取り入れない」。うわべだけの「流行商品」ではなく品質に満足して何度も使ってもらえる「実用商品」を基本コンセプトにおいて開発している。

商品の製造については、同社が原材料を買い付けて製造をOEM生産している。また、顧客からの注文(受注)は、主に同社の通信販売サイトで受け付けている。通信販売サイトで受け付けた注文については、カスタマーサービス部門がメール等で顧客に確認した後、商品を発送することで、誤発送等を防止している。発送後は、顧客にメールで到着予定日等を通知している。

こうした顧客のマーケットインに根差した実感・体感を彷彿した商品の開発は、ベンチャーならではの創造的発想に起因するといっても過言でない。

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