「各種希少糖がラットの脂質代謝に及ぼす影響」研究結果を発表

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2015.12.3

編集部

headimage松谷化学工業株式会社(兵庫県伊丹市)は、このたび長崎県立大学、長崎大学と同社研究所による希少糖共同研究チームが、自然界に存在量の少ない「希少糖」の一種「プシコース」(英名:アルロース)とプシコースと類似の構造を有する希少糖である「タガトース」、「ソルボース」がそれぞれラットの脂質代謝に及ぼす影響に関する比較研究の結果を一般社団法人日本食物繊維学会「第20回学術集会」において口頭発表した。

試験食はコントロール食(AIN-93G組成)のβ-コーンスターチの3%を各実験試料(フラクトース、プシコース、タガトース、ソルボース)で置換した。1週間予備飼育した5週齢のSprague-Dawley系雄ラットにこれらの試料を自由摂食させ、2日毎に体重と食餌摂取量を測定した。

飼育終了後、非絶食下で屠殺し、肝臓および脂肪組織の重量、血清脂質、グルコース濃度、インスリン、レプチンおよびアディポネクチン濃度を測定。また、肝臓における脂肪合成酵素と脂肪酸酸化酵素の活性を測定した。

プシコースとソルボースは脂肪合成酵素の活性を抑制し、一方、タガトースは上昇させたが、血清と肝臓トリグリセリド濃度にはいずれも影響がなかった。プシコースはこれまでの結果と同様に白色脂肪組織重量を低下させた。したがって、これら希少糖は構造的に類似するものの、脂質代謝に異なる影響を与えることが示唆された。

参考リンク
松谷化学工業株式会社

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