最新分析機器による縮毛矯正の検討

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2017.03.28

国際部

くせ毛の機械的特性についての研究結果が3月21日、「Skin Research and Technology」オンライン版に掲載された。今回の研究はブラジル、サンパウロ大学リベイラン・プレト校薬学部のP. M. B. G. Maia Campos氏らによって実施された。縮毛矯正は世界中どの地域でも広く行われている施術だが、髪に大きなダメージを与えることもある。最新技術を用いてくせ毛の特性を知ることは、今後の効果的な製品の開発に寄与する。縮毛矯正がどのようにしてくせ毛の機械的特性に影響を与えるかを調べるため、2つの従来型の矯正剤(ホルムアルデヒドとグリオキシル酸)の検討を行った。

示差走査熱量計(DSC)測定、走査型電子顕微鏡(SEM)、ねじり弾性率、動的蒸気収着(DVS)、およびフーリエ変換赤外分光法(FTIR)分析を用いて、くせ毛の機械的特性を評価した。その結果、破断応力および破断伸張試験で、ホルムアルデヒドがこれらのパラメーターに顕著な減少を示すことが明らかとなり、髪に大きなダメージを与えていることが分かった。グリオキシル酸はホルムアルデヒドに比べ、わずかに効果があることが認められた。両薬剤ともに、せん断弾性率の増加、水分吸収の減少、および毛髪表面へのダメージを示した。

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