男性のフェイスケア習慣、20~30代の若年層に広がる
2018.07.5
編集部
男性のスキンケア習慣が、若年層で拡大している。第一三共ヘルスケア株式会社(東京都中央区)の調べによると、男性のフェイスケア習慣について、特に20~30代の若年層に多いことがわかった。そこで同社では、この層をターゲットにした男性用スキンケア『ミノン メン』を立ち上げた。
株式会社富士経済(東京都中央区)の調べでは、男性用化粧品市場は2011年から右肩上がりの傾向を見せており、2015年以降は2006年比10%程度の高い成長率を示している。カテゴリー別に見ると、2006年にスタイリング剤やスカルプケアが売上の中心であったが、2016年にはフェイスケアやシャンプー・リンスが大きく市場をけん引している。
そこで第一三共ヘルスケアがフェイスケアに焦点を当て、年代別の使用率を調査してみると、30~34歳が最も高く、次いで25~29歳という結果となった。「20~30代ではスキンケアが身だしなみという意識から習慣化されている」(マーケティング部 ブランド推進第二グループ ブランドマネジャーの村瀬高司氏)実態が浮き彫りになった格好だ。
さらに、「敏感肌である」と回答した男性は全体の51%を占め、特に20~30代に多くいることがわかった。
第一三共ヘルスケアでは、普通肌向けを訴求している男性用化粧品(エイジングケアタイプ、清潔・スッキリタイプ)はすでに数多くあるものの、敏感肌向けの専用ブランドは世の中に存在しないと分析。同社の調べでは、「敏感肌を考えて選択している」(22%)、「今後敏感肌を考えて化粧品を選択したい」(49%)という男性で半分以上を占めていることから、1973年に立ち上げた長い歴史のあるブランド『ミノン』から、男性の敏感肌にも対応可能な同社初の男性向けスキンケア『ミノン メン』を9月5日からドラッグストアを中心に販売開始する。
現状、男性で実際に敏感肌化粧品にたどり着いている人は少ない。第一三共ヘルスケアの調査では、「適切な敏感肌ケア方法を知らない」「敏感肌ブランドの存在を知らない」「スキンケアをする=敏感肌ケア」という認識の男性が多くを占めた。
『ミノン メン』では、洗顔料、化粧水、乳液・美容液まで3ステップすべてカバーしており、男性の間でまだ一般的となっていないスキンケアの基本を知ってほしいという思いが込められている。また、アトピー性皮膚炎症状を有する人やオイリー肌を自覚する人へ適応しても、高い改善評価を得た製品に仕上がっている。
- 参考リンク
- 第一三共ヘルスケア株式会社