ニューエイボン社、アメリカの生産工場を仏Farevaに売却?
2018.07.9
国際部
北米市場を統括するニューエイボン社は、国内最後の製造拠点として稼働しているイリノイ州モートングローブ工場を手放すようだ。米ウオールストリートジャーナル紙は、ウェブ版(7月6日付)で、 米国で100年以上の美容製品を製造してきたエイボンは、国内の最後の工場をフランスの医療品製造受託会社Fareva(ファレバ)に売却すると報じた。売却額など詳細については明らかにされていない。
契約完了後、ファレバ社は、エイボンブランドの口紅、ボディローション、フェイシャルクリームなどの製品を引き続き製造するほか、大手ドラッグストアチェーンのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス社のプライベート・ラベル製品を製造していく計画だという。
ファレバ社は、 化粧品、医薬品、家庭用製品の受託製造販売を展開する。同社は、2011年にアメリカの大手製薬会社ファイザー社の工場を買収してアメリカ市場に参入した。一般用医薬品(OTC)のチャップスティック、風邪薬ロビタシン、子供用アドビルなどの生産を引き継いでいる。