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靴や服からの皮膚アレルギーから消費者を守るための勧告発表

靴や衣料品による皮膚アレルギーのリスクから消費者を保護する方法についての勧告が7月4日、フランス食品環境職業保健及び安全省(The French Agency for Food, Environmental and Occupational Health and Safety:ANSES)のサイトに掲載された。

靴や衣料品に関連する皮膚アレルギーや刺激の症例は、定期的に保健当局に報告されている。ANSESは本日、アレルギーの原因物質の可能性がある化学物質を特定するために行った専門家評価の結果を公表した。この評価に加えて、専門家委員会は、これらの物質によって引き起こされる皮膚アレルギーおよび刺激のリスクから消費者をよりよく保護する方法に関する勧告を発行した。

専門家委員会は、医師のネットワーク(皮膚科医 – アレルギー薬、毒物学者など)を利用し、衣料品では20種、靴では50種の皮膚刺激性物質またはアレルギー性物質(または物質群)が特定された(例:ベンジジン、6価クロム、ニッケル、4-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、アゾ色素)。ANSESは、その結果を踏まえて、2018年10月まで研究を延長することを決定している。

また、ANSESは、革製品の6価クロムVIの規制基準改正、テキスタイルにおけるニッケル規制閾値の設定、化学物質の分類、表示、包装に関する規則(EC)No 1272/2008の枠組みにおいて、「皮膚感作物質および/または刺激物質」の分類を提案(CLP規則)などの推奨を発表した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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