肥満の成人はより長くインフルエンザウイルスを排出する

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2018.08.9

国際部

インフルエンザウイルスの排出期間に対する肥満の影響を調査した結果が8月2日、「The Journal of Infectious Diseases」オンラインに掲載された。疫学的研究により、肥満が入院や死亡などのインフルエンザによる重篤合併症のリスクを増大させることが報告されている。このことは、肥満が身体の免疫応答を変化させ、呼吸を困難にし、酸素の必要性を増加させ、慢性炎症を引き起こす可能性が高いことに起因すると考えられている。今回の調査は、中米ニカラグアの首都マナグアに居住する320世帯、1800人の2015~17年にわたる、インフルエンザウイルスの家庭伝播試験の調査知見として発表された。

その結果、肥満成人は、非肥満の成人よりも42%長くインフルエンザA型のウイルスを排出することが示された(調節されたイベント時間比1.42)。 B型インフルエンザウイルス排出期間には関連が認められなかった。B型ウイルスは一般にA型よりも症状が軽度で、パンデミックを引き起こさない。軽症または無症状のインフルエンザ患者においても、肥満は104%長くインフルエンザA排出期間を増加させた。これらの知見は、肥満がインフルエンザ伝播において重要な役割を果たすかもしれないことを示唆している。

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