乳酸菌の効果を明確に感じているのは1~2割程度
2018.08.9
編集部
週1回以上、乳酸菌が含まれる食品を摂取している人の中で、乳酸菌の効果を明確に感じているのは1~2割程度。このような結果が、健康食品の販売を手掛ける株式会社バイオフローラ研究所(京都府京都市)が実施した調査で明らかになった。
同調査は、週に1回以上、乳酸菌が含まれる食品を意識して摂取している18歳以上の男女を対象に乳酸菌の摂取実態と効果感を把握するために実施した。
調査によると、普段の食生活における以下の食品(商品)の摂取頻度については、味噌、ヨーグルトで週に1-2回以上の摂取率が6~7割と高い。「乳酸菌が含まれるチョコ・お菓子」「乳酸菌が含まれるサプリメント」は1割前後にとどまる。
週に1回以上摂取していると回答された食品(商品)のなかで、乳酸菌の摂取を意識しているのは、「乳酸菌が含まれるサプリメント」「乳酸菌飲料(ヤクルトやカルピスなど)」「ヨーグルト」が8~9割程度と高い。
乳酸菌を摂取することで期待する効果については、乳酸菌全体を通しては「胃・腸内環境を整える」が84.2%。食品別にみると、「味噌」を除く食品では「胃・腸内環境を整える」が高い。「漬け物」「チーズ」は同項目に加え、「味噌」は単独で「日々の健康維持のため」が高い。
乳酸菌に対して、どの程度効果を感じているかについては、乳酸菌全体を通しては「効果を感じている」は10.3%に留り、「やや効果を感じている」のは45.4%。食品別にみると、「乳酸菌が含まれるサプリメント」「ヨーグルト」「乳酸菌飲料」で効果感が他の食品に比べると高い。
乳酸菌生産物質は、乳酸菌の「代謝物の総称」であり、腸内でビフィズス菌などの善玉乳酸菌が作りだしている物質。通常、ヨーグルトなどで摂る乳酸菌はもともと腸内に棲んでいた菌ではないため、体内に入れても、腸内で増殖・定着することがなかなか難しく、菌として体外に排出されてしまうことが多い。
それに対して、生菌ではなく腸内細菌が作り出した成分である「乳酸菌生産物質」は物質なので、腸内での環境変化に強く、腸内フローラを介さずとも、身体に直接働きかけ、腸内環境を整える。
- 参考リンク
- 株式会社バイオフローラ研究所