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アルテ サロン、AshとChoki Peta中心に「ドミナント戦略」を継続

美容室チェーンなどを展開する株式会社アルテ サロン ホールディングス(神奈川県横浜市)は9日、都内で2018年12月期第2四半期決算説明会を開き、デザイン系サロンのAshとメンテナンス系サロンのChoki Petaを中心に「ドミナント戦略を継続」(代表取締役社長の石山一氏)していくことで、地域のお客と密接な関係を築いていく考えを示した。

同社は近年、積極的な出店を続けており、2018年上半期には17店舗を新規出店した。下期には12店舗の出店を計画しており、通期では「当初計画より6店舗多い」(石山氏)計29店舗となる。ニューヨーク・ニューヨーク(NYNY)を除くと、東京、埼玉、神奈川、千葉を中心に首都圏に集中して展開する戦略をとっており、「全国に広げる考えはない」(石山氏)。

特定の地域に限定して展開する理由としては、「地域ブランドとしての知名度向上」「会議・技術講習会の開催のしやすさ」「近隣店からのスタッフ補充のしやすさ」の3点を挙げた。特に「会議・技術講習会の開催のしやすさ」については、ブランドに対する愛着を高めていくことに大きく貢献でき、そのことが「スタッフの定着率の向上」(石山氏)につながっていくとして重視している。また、「近隣店からのスタッフ補充のしやすさ」については、主にChoki Petaにおいて役立っている。

下期に向けた戦略としては、デザイン系ブランドのAshとNYNYについては、従来の技術力と接客力に加えてSNSを使った集客を強化する。例えばAshでは、2016年5月時点でスマートフォンなどのデジタルを介して来店したお客は全体の41.7%だったが、2018年6月には50.0%まで高まった。また、人材の育成・囲い込みも推進。2012年3月時点で勤続年数10年以上のスタッフは8%だったが、2018年3月時点では27%まで高まっている。

メンテナンス系ブランドについては、Choki Peta店舗の拡大策として、休眠美容師を積極活用。「美容師有資格者125万人のうち実際に資格を活かしているのは50万人」(石山氏)と言われる中、残りの75万人の掘り起こしに注力し、人材不足を補っていく。このほか、シャンプー業務、発券業務のロボット化を推進していく。

2018年12月期通期の売上高は前期比3.7%増の78億5000万円、当期純利益は同8.3%増の2億7000万円を見込んでいる。

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