OL層を取り込む!「ラーラぱど」
2012.12.24
編集部
オフィス配布・駅ラック配布「ラーラぱど」~OL層を取り込む
主に26歳以上の女性に向けたライフスタイル&ビューティーマガジン。
一方的な投函によるオフィス配布が多い中、企業側の承諾を得ているため、コンプライアンス面での評価も高い。媒体全体に高級感があり、〝情報誌〟としての存在感がある。
クーポン誌とフリーマガジンのレスポンスの違いのひとつは、リピーターになるかどうかということだ。クーポンを目当てにする層には、新しいところ安いところ…と初回荒らしが多い傾向がある。〝不況〟と言われるここ数年この傾向は強まっており、広告主にとっての悩みの1つだろう。
「広告業界全体が20代後半からの層を取り込もうとしている動きがあります。若い層に比べ、自立したOL層は自分に投資することができますからね。「ラーラぱど」は東京・大阪・広島・福岡など主要都市で発行することで、広告主にとって質の良い層を読者の中心にすることに成功しています。」(渡邉氏)
目の肥えたOL層を取り込むには、媒体の質も求められる。同誌には芸能人のコラムや各機関の観光課からの出稿も多いが、これは、イメージが良く信頼度の高い媒体であるということの裏付けだろう。そして、もう一つ特徴的なのが、イベント型広告が多いことだ。
「読者モニターから美容関連の広告に抱く不信感として上がったのが、『行ったら買わされるのではないか』というものでした。これではレスポンスが伸びません。そこで提案しているのが、実際の行動に移すまでをフォローできる広告です。化粧品会社が新製品を打ち出すために試用会を開く、ダイエットインストラクターによるウォーキング教室、有機野菜を使うレストランでの会食など様々。弊社とコラボすることは読者にとって安心感にもなります。」
広告に緩急つけることで、より効果的に読者の行動力・購買意欲を刺激することにつながるようだ。
また、イベント型広告は、美容関連の広告主にとって、症例作りにも役立っているという。化粧品や機器を導入した時、メーカーが作った施術症例をもらうことはできるが、やはり自分達で施術したお客様からの声や結果が欲しいもの。そして、貴重な体験談を集めることは、その後の戦略のヒントにもなる。
「『このスペースで〇〇円です』という広告の時代は終わったと思っています。
クライアントそれぞれのケースを考えた提案ができる媒体が支持されていくでしょう。多角的なサービスでクライアントを支えていきたいですね。それから、レスポンスが悪い場合、商圏内で同じ施術をしている店がないかを調査することも大切。需要<供給の市場なだけに、マーケティングも重視した提案ができるよう日々情報収集も欠かしません。」
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【取材協力】
株式会社ぱど
神奈川県横浜市中区桜木町3-8 横浜塩業ビル
Tel.045(212)8150