大手小売のASワトソン（香港）は、15日、仏ロレアルと提携して中国市場で新しい化粧品のコンセプトストアColorlabの多店舗展開へ乗り出すと発表した。 Colorlabは中国の若い世代の顧客をターゲットにさまざまな化粧品を試して遊ぶ機会を提供し、専属アーティストが専門知識やメイクのアドバイスを提供する。今年1月に深センに最初に開店したColorlabストアに続き、 広州に2店舗、上海に1店舗をオープンさせた。2018年末までにさらに50店舗を開店させる計画を打ち出した。

店内で販売される化粧品は「ロレアルパリ」、「メイベリン」などロレアル傘下のブランドが30％以上を占め、ビューティカウンターではファッショナブルでトレンディーなメイクスペースを提供する。ロレアルブランドに加え、ワトソンのプライベートブランド「 Makeup Miracle」、「Collagen」、日本のブランド「Kiss Me」、韓国のブランド「CLIO」の製品販売も展開している。

グローバル市場調査ミンテルの最近のデータによると、2017〜2022年の間での中国の化粧品市場の成長率は CAGR（年平均成長率）10.2％を予測しており、ビューティーケア市場全体を上回る勢いで急成長中。中国の化粧品市場は2022年には496億6200万人民元（中国人民元）に達する見通しだという。

ワトソンブループ最高執行責任者（COO）の Malina Ngai氏は、「メイクアップはワトソンの巨大な成長領域であると認識しており、この新しい店舗コンセプトの開発にロレアルと協力して専門知識を最前線に持ち出した」などとコメントしている。