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アンチエイジング効果が期待されるアサイベリーエキス

化粧品成分としてのアサイベリーエキスの評価結果が8月1日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

アサイベリーエキスは、ポリフェノール類の含有量が高いことで知られており、化粧品の老化防止剤として期待されている成分である。アサイ(アサイー)は、アマゾン原産のヤシ科植物。その果実であるアサイベリーは栄養価が高いことで知られる、近年は健康に良い食材として注目されている。ポリフェノールのほか、鉄分、食物繊維、カルシウムも豊富に含まれている。

今回の研究では、アサイ抽出物の総フェノール含有量(Folin Ciocalteau assay)および抗酸化活性(ラジカル捕捉活性-DPPH;ラジカルカチオン捕捉能-ABTS;第二鉄還元抗酸化能力-FRAP)について評価した。次に、アサイ抽出物をO/W型基材とし、ポリフェノール含量および抗酸化能力について再度評価した。

その結果、純粋なアサイ抽出物は、ポリフェノール含有量が多く、また抗酸化活性を示した。これらの特性は、O/W型基剤においても維持された。O/W型の化粧品用配合剤は、安定性促進試験下および正常条件下での安定性が確認でき、微生物汚染に対する耐性試験にも成功した。全ての試験ボランティアで刺激性はゼロであり、化粧品用配合剤として良好な感覚プロファイルを示した。研究者らは、アサイ抽出物は化粧品のアンチエイジング成分として興味深いとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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