世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

SCIENCE

眉毛乏毛症とビマトプロスト治療

眉毛の乏毛症にビマトプロストを用いた24週間治療を行った結果が9月21日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。ビマトプロスト(Bimatoprost)は、緑内障治療点眼薬として開発されたプロスタグランジン構造類似体/プロドラッグである。緑内障治療中にまつ毛の密度、直径に増加が認められたという複数報告され、米国ではまつ毛用美容目的の薬剤として承認されている。

今回は、眉毛の乏毛症を有する患者の局所ビマトプロス治療後に見られた眉のさまざまな部分による成長パターンの違いを分析した。24週間の0.01%のビマトプロストによる治療を受けた乏毛症患者43人を対象とした。患者の人口統計データを収集し、眉の部位(眉頭、眉山、眉尻)それぞれの毛の密度と直径の違いを統計的に評価した。その結果、ベースライン時点で眉尻の眉毛密度と毛の直径が最も少ないことが明らかとなり、治療後4週間目には毛の密度に、16週目には毛の直径にそれぞれ有意な変化が確認された。眉頭と眉山は同様の成長パターンを示した。研究者らは、眉の部位による毛の成長パターンを理解することで、より良い治療プロトコルにつながる眉毛乏毛症の正確な病理メカニズムを示すことができるとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP