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南米の果実「カムカム」に肥満予防の効果

南米原産の植物「カムカム」に肥満予防効果が見られたことが8月30日、「Guts」オンラインに掲載された。フトモモ科ジャボチカバ属に属するカムカム(学名:Myrciaria dubia)は、南米ペルー、ブラジルなどのアマゾン川辺に自生する灌木。直径2~3cmの赤色の果実はビタミンCやミネラルに富み、独特の酸味を有する。現地ではジュースやサプリメントに利用されている。近年の研究では、その強力な抗酸化、抗炎症作用が注目されている。

果物の摂取は、腸内微生物叢(GM)のより良好な健康状態および多様性と強く関連していることが知られている。今回の研究は、高脂肪・高ショ糖(HFHS)食により肥満および免疫代謝異常を来したマウスを対象にカムカムの粗抽出物を与えた効果を、16S rRNA遺伝子ベースの分類学的プロファイリングおよび糞便微生物移植(FMT)と組み合わせた代謝試験で評価した。

その結果、カムカムの摂取により、マウスのグルコース耐性およびインスリン感受性の改善、また肝臓脂肪症の予防が確認された。また、カムカム抽出物が腸内細菌叢を変化させ、飼料誘発肥満マウスにおけるエネルギー消費を増加させることによって肥満を予防することがわかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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