皮膚科医は都市部に多く、農村部に少ない:米国調査
2018.09.10
国際部
1995年から2013年の米国における皮膚科医の分布についての調査結果が9月5日、「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。
人口の増加と高齢化が見られる米国において、皮膚科医の必要数は満たされているとは言えない。そのため、今回の研究では、米国各州の郡レベルのデータ(Area Health Resources File)から、皮膚科医の地理的分布に関する経年的傾向を検討し、人口統計学的また環境的要因を評価した。研究は、ニューヨーク大学医学部皮膚科のHao Feng医師らによって行われた。
皮膚科医の人口密度は1995年の100,000人あたり3.02人から、2013年の100,000人あたり3.65人に21%増加していた。都市部と非大都市圏での人口密度の差は2.63から3.06に、都市部と農村部では3.41から4.03に増加していた。皮膚科医は、都市部の比較的豊かなコミュニティに多く見られた。皮膚科医の地理的分布には、実質的な格差が見られ、格差は時間の経過とともに広がる傾向にあった。研究者らは「このような格差を修正することは、患者ケアにとって重要である」と結論している。