1日810kcalの置き換えダイエット、心臓疾患リスクも減らす
2018.10.9
国際部
低エネルギー食への置き換えダイエットによる実践的無作為化試験の結果が9月26日、「BMJ」オンラインに掲載された。英国オックスフォードシャーの一次ケア病院において、肥満の成人患者278人を対象に、低エネルギー食置き換えダイエットの試験が行われた(DROPLET試験)。ダイエットプログラムは、毎週の行動支援を12週間、サポートを3ヵ月間、試験最初の8週間を810 kcal /日のプログラム食とし、その後は通常の食事に戻すものだった。比較対照として、看護師による減量サポート行動支援およびエネルギー制限食を行う通常ケアグループを設定した。
その結果、ダイエットプログラム実施グループは通常ケアグループに比べ12カ月時の体重変動が大きかった(-10.7kg vs.-3.1kg、調整後平均差-7.2kg)。10%以上の減量達成率はダイエットプログラム実施グループ45%、通常ケアグループ15%だった。ダイエットプログラム実施グループは、通常のケアグループよりも心血管および代謝リスクバイオマーカーの改善度が大きかった。ダイエットプログラム実施グループの11%および通常ケアグループの12%に中等度以上の有害事象が発生した。研究者らは、810 kcal /日のダイエットプログラムに、減量及び心筋代謝疾患リスク改善の可能性があると示唆している。