2~6歳で肥満だった子供、思春期にも肥満の可能性高い

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2018.10.15

国際部

2~6歳の時に肥満だった子供は、思春期に肥満になりやすい傾向があるという研究結果が10月4日、「New England Journal of Medicine」オンラインに掲載された。

出生から思春期における体格指数(BMI)の動態解明のため、肥満発症年齢とその後のBMIの変化を追跡。体重データが入手可能な集団ベースサンプル5万1505人のデータを対象に、BMIの経時的経過の前向きおよび後ろ向き解析を実施した。

その結果、後ろ向き解析では、体重が正常値の思春期(15~18歳)児童のほとんどが小児期(0~14歳)を通じて体重が正常であったことが明らかになった。肥満の思春期児童の約半分(53%)が5歳以降に過体重または肥満となり、BMI標準偏差スコアは年齢とともに増加傾向にあった。前向き解析では、3歳時に肥満だった小児の約90%が思春期で過体重または肥満となっていることが明らかになった。小児期におけるBMI年間増加度が高いことは、BMIが安定している場合に比べ1.4倍高い思春期の過体重または肥満リスクと関連していた。思春期での過体重または肥満の児童は、在胎不当過大児(43.7%)だった可能性が高く、正当体重児または在胎不当過小児に比べ思春期肥満リスクが1.55倍高かった。

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