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アメリカのファストフードは不健康に向かう?

過去30年におけるアメリカのファストフードの種類やカロリーを調査した結果が227日、「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」オンラインに掲載された。

健康志向・ヘルシーブームにもかかわらず、米国調査データによると200710年のファストフードは1日のカロリー摂取量の11%を占めているという。今回の研究では、ファストフードメニューの種類、1食分のサイズ、エネルギー、エネルギー密度、および微量栄養素含有量(ナトリウム、カルシウム、鉄など)などの、30年間の経時変化を調査した。また、1日に占めるカロリー量、およびメニューのカテゴリー(前菜、サイドメニュー、デザート)の経時的な変化も比較した。方法は記述統計量を用い、メニューカテゴリーの経時的変化を線形混合効果分析で実施した。

その結果、1986年から2016年までの間に、前菜、サイドメニュー、デザートの数は226%増加した。前菜(13 g / 10年)とデザート(24 g / 10年)の1食分サイズは大幅に増加し、3つすべてのメニューカテゴリーでカロリー量とナトリウム量が大幅に増加した。デザートは最大のエネルギー量増加(62kcal / 10年)を示し、前菜はナトリウム量の最大増加(4.6DV / 10年)を示した。カルシウムは、前菜およびデザートで大幅に増加したが、サイドメニューでは増加は見られなかった。鉄はデザートでのみ大幅な増加が認められた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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