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海藻コナフキモクの抽出物がUVAダメージを修復

高い抗酸化活性を持つ海洋性褐藻コナフキモク(Sargassum glaucescens)抽出物のスキンケアへの適用を検討した論文が34日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

コナフキモクはホンダワラ科ホンダワラ属の藻類の一種で、日本でも九州を中心に生息している。藻体は50-100cmで濃い褐色が特徴。今回の研究では、真皮線維芽細胞および表皮ケラチノサイトにおいてin vitroアッセイを行い、コナフキモク抽出物の潜在的適用性を評価した。

抽出物の抗酸化活性は、皮膚線維芽細胞におけるH2O2誘導性の活性酸素種(ROS)産生抑制およびin vitroでの1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル(DPPH)捕捉活性によって確認された。創傷治癒アッセイにおいて、コナフキモク抽出物2 mg/mlは対照と比較して2.95倍の実験細胞株ヒト皮膚繊維芽細胞(CCD−966SK)の創傷閉鎖を刺激した。さらに、コナフキモク抽出物0.251 mg/mlUVA照射後のCCD-966SK細胞の再生を促進した。これらの結果から、コナフキモク抽出物の細胞再生および皮膚細胞のUVA照射に対する保護に有益な効果が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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