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肥満治療のフェンテルミンは安全に長期投薬が可能

肥満治療目的のフェンテルミン長期投与の安全性と有効性が確認されたという論文が321日、「Obesity」オンラインに掲載された。

今回の研究の目的は、長期のフェンテルミン使用に伴う減量と心血管疾患(CVD)または死亡のリスクを研究することだった。対象は201015年の電子カルテデータから特定されたフェンテルミン使用者13972人。各患者の使用期間に応じて曝露カテゴリが作成された。多変量線形モデルを使用して61224カ月時点での体重減少率を比較し、Cox比例ハザードモデルを使用してフェンテルミン使用開始から3年後までの複合CVDまたは死亡のリスクを比較した。

その結果、多変数モデルでは、フェンテルミンの長期使用者はより多くの減量に成功していることが分かった。12カ月以上の継続使用患者は、24カ月時点で対照群より7.4%多くの減量に成功した。複合CVDまたは死亡の発生は0.3%とまれだった。3カ月以上のフェンテルミン単独療法を受けた患者は、CVDまたは死亡リスクを増加することなく体重の大幅減少を達成した。研究デザインの限界はあるものの、この結果から、「低リスクの個人に対する長期のフェンテルミン使用の有効性と安全性が裏付けられた」と研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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