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ケトン食で筋肉量を落とさず減量に成功

エネルギーの大半を脂肪で摂取するというケトン食は、肥満が問題となっている軍隊において有用である可能性を示唆する研究報告が416日、米Ohio State Universityからプレスリリースされた。論文は「Military Medicine」に掲載されている。

さまざまな軍事部門から選ばれた健常成人の兵士29人を対象に、トレーナー付き12週間の運動トレーニングプログラムを実施した。うち15人の参加者をケトン食、残る14人は比較対照として通常の食事を摂取した。介入前後に血中ケトン値、体重、体組成、内臓脂肪、肝脂肪、インスリン感受性、安静時エネルギー代謝、および身体能力を測定した。

その結果、ケトン食グループで平均は7.7kgの体重、5.1%の全身脂肪率、43.7%の内臓脂肪の減少が確認された。また、インスリン感受性の改善も見られた。通常の食事グループでは変化は見られなかった。有酸素能力、最大強度、体力、障害物通過訓練場での順応性は、グループ間で同様だった。両グループとも、試験終了時に同等の身体能力レベルを示したことは、筋肉量や身体機能を損なうことなく減量することが可能なことを示唆した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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