ニキビと乳製品の摂取の関係をアフガニスタンで調査した結果が7月1日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインンに掲載された。
乳製品の摂り過ぎでニキビが増えるという関係はこれまでの観察研究でも指摘されていた。今回の調査はアフガニスタンのカブールのMaiwand Teaching病院皮膚科外来を受診した10～24歳の279人のニキビ患者を対象とした。乳製品摂取量とニキビの関連性を同数の対照者との比較で検討した。
その結果、週に3日以上の全乳の摂取は中等度から重度のニキビに関連していた。低脂肪乳の摂取とニキビとの関連性は、全乳よりも顕著ではなかった。兄弟姉妹にニキビの家族歴がある人のニキビリスクは約4倍だった。運動をしている人ではニキビリスクは減少していた。喫煙とニキビとの関連は明らかではなかった。鶏肉の摂取ではリスク低下、チョコレートとポテトチップスの摂取はニキビと正の関連を示した。研究者らは、乳製品の摂取がニキビの原因である可能性を示唆している。
