世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

日焼け止めの皮膚がん予防効果の評価は難しい

皮膚がん予防のための局所日焼け止め剤適用に関するシステマティック・レビューの結果が711日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

直射日光への長時間曝露に際に日焼け止めを塗布することは、日焼け、光老化、および皮膚がんリスク(メラノーマおよび非メラノーマ皮膚がん)からの皮膚の保護に効果的であるとされる。また、この予防戦略は医療コストの大幅な削減につながることも期待されている。しかしながら、現在のところ日焼け止め剤の使用とUV誘発損傷に対する有意な長期的利益との関連性を明らかにした研究はほとんどない。今回の研究では、公表されている文献(19932017年)からメラノーマ、非メラノーマ皮膚がん、または前がん性皮膚病変の予防における日焼け止め使用の影響を報告した適格な研究を選択し、7件を対象にシステマティック・レビューを実施した。

その結果、すべての研究は、日焼け止め剤の使用がメラノーマ、非メラノーマ皮膚がん、または前がん性皮膚病変の減少と関連していることを示唆していた。一方で、日焼け止め剤のスペクトル、その適用方法および適用量などの実用に際してのデータは十分とは言えず、日焼け止めの有効性を評価することの困難さも指摘された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP