世界の美容ドリンク市場は2024年には44億ドルに達するという予測をグローバル市場調査会社リサーチ・アンド・マーケット社は、このほど発表した。有料レポート「 Beauty Drinks Market – Growth, Trends and Forecast (2019 – 2024)」の中で、2019年から2024年の予測期間中、年平均成長率（CAGR）11.9％の二桁成長を記録するとしている。
美容ドリンクの成分としてコラーゲンが市場を支配しているが、最近の傾向として補酵素は老化防止および皮膚強化特性のために最も成長が著しい成分セグメントになっている。 先進国における高齢化人口の増加に伴い、予防的スキンケアとしてマーケットを確立してきているという。
同市場はネスレやコカコーラなどの大手飲料メーカーが製品革新に焦点を当てた研究活動に投資を強化している。ネスレ傘下の Glowelleは、抗酸化ビタミン、植物性栄養素、および植物性果実の抽出物をブレンドした美容ドリンクの製品化を活発化しており、栄養美容分野における先駆的な取り組みとして注目されている。コカコーラはフランスの製薬会社サノフィと提携して新しいブランド「Beautific Oenobiol」の美容ドリンクを製品販売している。
美容産業からの市場参入もみられ、資生堂株式会社が開発したコラーゲンドリンクのセグメントシェア拡大が確認されている。レポートには競合会社としてVital Proteins、Big Quark、Lacka Foods、Molecule Beverages、Kinohimitsuなどの企業分析も含まれる。
