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メイク落とし製品開発に向け、市販の製品調査を実施

市販のメイク落とし(洗顔または拭き取り)製品の全体像を調査した結果が721日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

化粧用化学物質の進化により、メイク用品はより長持ちし、防水力が高くなり、そしてメイク落としは困難になった。そのため、メイク落としとして設計された製品にも進化が求められ、新しい戦略を確立し、変化する消費者のニーズと進化する競争環境に適応することが求められている。今回の調査は、新たな製品開発に資するため、現在販売されているメイク落とし製品の属性把握を目的に行われた。

世界市場から選択した13種類のメイク落とし製品を対象に、記述分析方法を用いて製品の視覚的および触覚的属性、クレンジング性能の属性、ならびに使用後の肌の外観および感触属性など合計71種の属性を分析した。

その結果、3つの官能的知覚マップと、製品特性の3つの領域(視覚と触覚、クレンジング性能、および肌の外観および感触)で13の製品のプロファイルが作成され、製品による明らかな違いが見出された。例えば、化粧落とし拭き取り製品では、製品の肌触り、厚み、含ませたメイク落とし製剤自体の持ち(湿度)や効果などを縦軸・横軸として分類マップが作製された。これらの調査結果を既存の消費動向推定と組み合わせることで、製品開発の戦略確立に有効であると研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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