男性の美容整形、好感度や信頼性評価も改善
2019.07.26
国際部
男性の顔面美容整形と他者評価の変化との関連を調査した結果が7月11日、「JAMA Facial Plastic Surgery」に掲載された。美容整形手術は、主として自身を若く魅力的に見せることに焦点を当てていた。しかし、顔はその人の個性や特徴などを伝えるという側面があり、他者認識が変化する可能性がある。今回の研究では、美容整形前後の男性患者の顔写真から個性や魅力の変化があるかを探った。
2009年1月1日から2016年1月31日に美容整形手術を受けた24人の男性患者(平均49.3歳)の術前および術後の写真(各4枚ずつ)の盲検評価者による遡及的評価を伴うコホート研究を実施した。これらの調査はそれぞれ、Webベースの調査ツールSurvey Monkeyを介して、36人以上の一般市民への送信によって行われ、各調査について最低24の回答が得られるまで、繰り返された。リコールバイアスを避けるために、同じ患者の術前と術後の写真は同じ調査では行わなかった。評価者(匿名)は、7点のリッカート尺度を使用して、患者の性格特性(攻撃性、外向性、好感度、リスク追求、社交性、信頼性)、魅力、および男性らしさを評価したデータ分析は2018年8月から2019年3月の間に行われた。
その結果、美容整形後には魅力度、好感度、社会的スキル、および信頼性のスコアが有意に増加していた。美容整形手術内容の評価では、上部眼瞼形成術およびフェイスリフトは好感度と信頼性の増加に関連していた。ネックリフトは外向性および男らしさの増加と関連していた。鼻形成術は魅力および好感度の改善と関連していたが、あごのインプラントは改善との有意な関連を示さなかった。