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顔面施術後の抗菌薬投与で術後感染症率低下

抗菌薬が顔面整形手術の術後感染症を予防するというコホート研究の結果が10月24日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンラインに掲載された。

顔面整形手術後感染予防のための抗菌薬の適正使用の決定にはさらなるデータが必要とされている。今回の研究では、2007-16年の鼻形成手術および眼形成手術(oculoplastic surgery)29万4039例を対象に、抗菌薬使用と感染率の関連を後ろ向き研究で調査した。

その結果、抗菌薬使用は全体の45.2%で、手術部位別では鼻手術患者の55.3%、眼手術患者の14.7%だった。浅部感染発生率は患者の1.6%、深部感染発生率は0.3%だった。多変量ロジスティック回帰で、術後抗菌薬を投与された患者は術後感染のリスクが有意に低下することが確認された(鼻手術でのオッズ比0.144、眼手術でのオッズ比0.254)。術後抗菌薬の投与期間の延長は、感染性合併症の発生率の低下とは関連していなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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