減量薬の処方率は低い
2019.11.11
国際部
減量薬の処方を受ける肥満患者は少ないという米国の調査結果が10月11日、「Obesity」オンラインに掲載された。
米University of Colorado in Auroraの研究者らは、2009~15年の薬局および患者レベルの電子健康記録データを分析し、減量薬の対象となる成人患者224万8407人の処方パターンと原料薬(抗肥満薬)の使用を調査した。
その結果、1.3%(2万9964人)のみが減量薬の処方を受けていた。処方の76.6%はフェンテルミンで、51.7%が120日以上の連続投与、33.8%が360日以上の連続投与だった。2009年と比較して、2015年にはすべての薬の投薬日数が32.9%増加した。女性、黒人患者、およびよりBMI値の高い患者でより高い処方率が観察された。処方箋を作成した3919の医療機関のうち23.8%で、処方箋の89.6%が作成されていた。