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天然ウルシ由来成分PGGが皮膚の光老化予防に有用

天然のウルシ由来の成分がUVB誘発光老化を阻害するメカニズムを解明した研究成果が1115日、「Antioxidants」オンラインに掲載された。

ペンタ-O-ガロイル-β-D-グルコース(PGG)は、自然の状態で発酵しているウルシ(漆:Rhus verniciflua)に発生するガロタンニンポリフェノール化合物である。今回の研究では、人皮膚細胞HaCaTおよびSKH-1ヘアレスマウスモデルを用いて、紫外線UVBによる皮膚老化に対するPGGの保護効果とその分子メカニズムを検証した。

その結果、PGGRAF / MEK / ERKMKK3 / 6 / p38、およびc-Junのリン酸化を阻害することにより、HaCaT細胞におけるUVB誘導マトリックスメタロプロテイナーゼ-1MMP-1)の発現を抑制することが分かった。PGGUVBによる皮膚のしわの形成、表皮の厚さ、1型コラーゲン、およびマウス皮膚のMMP-13発現を減少させた。これらの結果は、PGGPAK1およびJNK1キナーゼ活性の抑制によりin vitroおよびin vivoで抗光老化効果を示し、皮膚老化の予防に有用であることを示唆していると研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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