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プレバイオティクスの抗肥満効果を左右する腸内微生物叢

プレバイオティクスの抗肥満効果を高める腸内微生物叢の調査結果が2月10日、「Gut」オンラインに掲載された。

今回は水溶性植物繊維のイヌリンを用いたプレバイオティクス介入の前に、腸内微生物叢の特性がイヌリンへの生理的反応を決定するかの検証を実施。試験対象をヒト化肥満マウスとした。

その結果、異なる肥満患者の便微生物を食菌されたヒト化マウスが高脂肪食へのイヌリン摂取に異なる反応を示したことが明らかになった。細菌属のうちバルネシエラ属、ビロフィラ属、 ブチリシモナス属、ビクチバリス属、クロストリジウムXIVa属、アッカーマンシア属、ラウルテラ属、ブラウティア属が代謝転帰(脂肪過多と脂肪肝の減少)に相関した。介入前のアナエロスティペス属、アッカーマンシア属、ブチリシコッカス属の総数はイヌリンへの反応を弱め、肥満改善効果も弱くすることがわかった。プレバイオティクスを用いた肥満への介入前に腸内微生物叢の特徴を明らかにすることが、肥満および代謝性疾患へのより良い結果をより得るためには重要であることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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