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魚油サプリメントに大気汚染による酸化ストレス抑制効果

魚油サプリメント摂取による微小粒子状物質(PM2.5)曝露に対する皮膚防御効果能を検証した研究論文が4月25日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

この研究は2017年9月から2018年1月に中国の上海において健常若年成人65人を対象として行われた予備的無作為化二重盲プラセボ対照試験に基づく探索的解析である。対象者を2.5g/日の魚油サプリメント摂取グループ、またはプラセボ摂取グループに無作為化し、4か月間の試験を実施した。最終2か月に皮膚からD-squameテープを用いて検体を採取し、5個の皮膚炎症および酸化ストレスの二次バイオマーカーを測定、評価した。PM2.5 の定位置濃度はリアルタイムで測定した。線形混合効果モデルを使用して、短期PM2.5曝露とバイオマーカーの関連をグループごとに解析を行った。

その結果、24時間平均PM2.5 濃度は34.68±15.83 μg/m3だった。魚油摂取とバイオマーカーとの関連は弱くはあったが存在が確認された。研究者らは、魚油サプリメント摂取が短期PM2.5曝露に対する皮膚炎症および酸化ストレスに関するバイオマーカーを改善する可能性を示唆しているとした。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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