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閉経期女性の筋肉量低下に運動が効果

閉経期女性を対象に運動と筋肉量の関連を検討した論文が523日、「Journal of Clinical Medicine」オンラインに掲載された。閉経期への移行によるホルモンの変化、特にエストラジオールの減少は筋肉量の減少を引き起こすと仮定されている。

今回の研究では、4755歳の234人の女性を対象に、閉経期への移行が全身から筋線維レベルまでの除脂肪および筋肉量の変化に及ぼす影響を調査した。研究データは「エストロゲンによる筋アポトーシスの調節研究(ERMA study)」のデータを利用した。エストラジオールおよび卵胞刺激ホルモンのレベル、全身および局所の体組成(デュアルエネルギーX線吸収測定およびCTスキャンによる)、身体活動レベル(自己報告および加速度計測定)、また、ベースラインと閉経後早期に筋線維プロパティ(筋生検)を評価した。

その結果、除脂肪体重(LBM)、除脂肪体重指数(LBMI)、四肢除脂肪量(ALM)、四肢除脂肪量指数(ALMI)、下肢除脂肪量、および大腿筋断面積(CSA)に有意な減少がみられた。閉経期はすべての筋肉量変数の重要な予測因子だった。身体活動は、LBMALMALMI、脚の除脂肪量、およびrelative muscle CSA増加の重要な因子だった。これらの結果から、閉経移行期に減少する筋肉量に対して、運動の骨格筋量維持に有益であることが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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