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タカサゴムラサキアカザ配合コラーゲンドリンクが効果示す

アカザ科の一年草、タカサゴムラサキアカザのスキンケアへの有効性を検討した結果が612日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

タカサゴムラサキアカザ(学名:Chenopodium formosanum Koidz.)は、皮膚改善効果成分のひとつとして利用されているが、その背景は細胞モデルまたは動物モデルでの実験結果が良好だったことに基づいており、臨床的アプローチは不足している。今回の臨床研究は、皮膚パラメーターの改善のための魚コラーゲンとタカサゴムラサキアカザの相乗効果を検討することだった。加水分解コラーゲンとタカサゴムラサキアカザ抽出エキスと組み合わせ、皮膚改善のための新しいフォーミュラ(ドリンク)を開発した。この8日間の二重盲検無作為化プラセボ対照試験では、50人のボランティア参加者を11の比率でプラセボ、またはスキンケアドリンクを50ml摂取するグループに割り当てた。皮膚状態は、ベースライン時と4週時および8週時に測定した。

スキンフォーミュラのグループでは、8週間後の肌の水分量、明るさ、目じりのしわ(カラスの足)、テクスチャ、しわ、毛穴、しみ、およびコラーゲン含有量のそれぞれの改善率は、17.8%、5.4%、14.9%、9.9%、29.3%、10.4%、9.9%、および22.3%だった。スキンケアドリンクを8週間摂取した後、68%以上の参加者で皮膚パラメーターの改善が確認された。またこの結果は、他の類似の試験に比べても、同等またはそれ以上の効果があることを示した。研究者らは、このスキンケアドリンクが肌の老化プロセスを遅らせ、老化パラメーターを改善するかもしれないとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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