画像とテキストを含む健康警告ラベルがスナック菓子の選択に影響するという研究結果が6月18日、「Appetite」オンラインに掲載された。
エネルギー密度の高い食品の過剰摂取による肥満リスクおよび、心臓病、2型糖尿病、多くの非喫煙関連がんなどの非伝染性疾患リスクが高まる。そのため、過剰なエネルギー摂取による健康への悪影響を伝える健康警告ラベルがエネルギー密度の高い食品の摂取量を減らす可能性を検討する研究が行われた。今回の研究では被験者4134人に（a）画像とテキストによる健康警告ラベル、（b）テキストのみの健康警告ラベル、（c）カロリー情報のみのラベル3種を見せてスナック菓子選択への影響を検討するオンラインによる実験的試験を実施した。試験の評価項目は、被験者がそれぞれのラベルを見て、仮想空間の自動販売機でスナック菓子を選択するかどうかとした。
その結果、ラベルのないグループと比較して、エネルギー密度の高いスナック菓子を選択する参加者の割合は、すべてのラベルグループで減少した。中でも画像とテキストによる健康警告ラベルグループでエネルギー密度の高いスナックを選択する可能性が最も低かった。研究者らはこの結果を受けて、現実の設定での実験を進めるとしている。
