カルシウム摂取は閉経女性の体脂肪と反比例
2020.09.4
国際部
閉経後女性のカルシウム摂取と体脂肪量の関連を示唆する研究結果が「Clinical nutrition ESPEN」オンラインに発表された。詳細は2020年10月発行のVOLUME 39号に掲載される。
今回の研究は、生活習慣変更プログラムに参加した閉経後女性107人を対象に、カルシウム摂取と体脂肪との関連を横断的研究で検討。食事摂取量は24時間食品リコール3回分から推定した。体脂肪量はデュアルエネルギーX線吸収測定(DXA)によって評価した。線形回帰分析で、体脂肪変数(総脂肪量、体脂肪率、体脂肪、体幹脂肪量、腹部脂肪量、および体格指数)とカルシウム摂取量との関連を検討した。
その結果、年齢で調整後、炭水化物、タンパク質、脂質および繊維の摂取と身体活動、カルシウム摂取量は、総脂肪量、体幹脂肪量、腹部脂肪量および皮下脂肪量(kg)に反比例することが観察された。カルシウム摂取は体格指数とは関連していなかった。