【連載】この中小化粧品会社に注目⑮コーヨー化成(下)~化粧水など3商品を開発、通販市場に投入~

2020.10.6

特集

編集部

コーヨー化成にとって化粧品分野参入の契機になった産学連携事業「バラ抽出エキスの事業化と関連製品の開発」は、2013年度に実施した静岡県の委託事業「静岡茶と柑橘の成分でアルコール臭を抑えた新規ウエットシ―トの研究・開発」に続く第二弾の共同開発事業。

同社は、産学連携事業の静岡県産バラと植物由来の繊維素材(CNF)を使った化粧品としてミスト(霧)タイプの化粧水「バラリオ」(写真)、ボディークリーム、ジェルタイプの美容液の3商品を開発・商品化した。

3商品は、香りと保湿効果の高い高級化粧品として2017年1月に通販チャネルで販売をはじめている。同社は、当初の計画で、2020年までにも3億円の売り上げを見込んでいたが事業規模の詳細は明らかでない。
同社は、化粧品事業の強化を目的とした資金調達として2019年9月に静岡県の「研究開発・事業化推進」の助成事業に認定され、助成金の交付を受けている。

現在、化粧品事業は、ベビー用品、生活用品等を含めて社内のウェット事業部が担当している。
ウェット事業部では、化粧品等のOEM対応や企業向けの広告入りウェットティシュをはじめギフトや販促品、プライベートブランド商品の製作などを行っている。
同社では、ここへきて化粧品の拡販をはかるため、デパートでの催事に展示・出品するなど力を入れており今後、化粧品事業を主力事業に育てていく方針。

ところで同社は、今年(2020年)8月にJリーグプロサッカーチーム「清水エスパルス」とクラブパートナー契約を締結した。化粧品や除菌ウェットタオル等の自社製品の販促に繋げる狙い。

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