仏ロレアル、工業用炭素廃棄物を化粧品ボトルに再利用計画
2020.11.5
国際部
仏ロレアルは、10月27日、 米炭素リサイクル会社LanzaTech(ランザテック)と仏エネルギー会社Total(トタル)と提携して、 工業用炭素廃棄物を化粧品ボトルに再利用する計画を発表した。回収された 炭素排出物から持続可能な包装容器を製造するのは世界で初めてで、3社が協力して3段階の変換プロセスを経て化粧品容器を完成させる。
最初に、ランザテック社が産業用炭素排出量を収集し、独自の生物学的プロセスを使用してエタノールに変換する。次に、トタル社がIFP Axensと共同開発した革新的な脱水プロセスにより、エタノールをエチレンに変換し てから重合させ、化石燃料と同じ技術的特性を持つポリエチレンを製造する。最後にロレアルは、このポリエチレンを使用して、従来と同じ品質と特性を持つプラスチック容器を製造する。
今回の革新的なパートナーシップを通じて、炭素排出量を有用なものに変換しパッケージの二酸化炭素排出量の削減が可能となる。