イギリスの特殊化学品を製造販売するクローダ・インターナショナルは、18日、スイスのフレグランス＆フレーバー会社 Iberchemを総額8億2000万ユーロで買収すると発表した。今回の買収で、クローダは高成長のフレグランスマーケットの開発力を強化してポートフォリオの拡充を図る。
Iberchemは1985年に設立され、スペインのムルシア州に本社を置く。2020年8月現在、同社は10の研究開発センター、14の製造施設があり世界120か国に商業拠点を保有する。同社の売上の約８割は顧客プロファイルを持つパーソナルケアおよびホームケア製品のフレグランスで、そのほかの約２割は、食品、製薬、オーラルケアの用途向けのフレーバー事業によって生み出されている。
多くの化粧品メーカーが成分と香料の両方を必要としており、買収によって可能になった多様性と共同開発力は両社の顧客に付加価値を生み出すことが期待される。
