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植物ベースの食事で体重と内臓脂肪が大幅減

植物ベースの食事は新陳代謝を高めるという新しい研究結果が11月30日、PHYSICIANS COMMITTEE FOR RESPONSIBLE MEDICINEからニュースリリースされた。研究の詳細は「JAMA Network Open」に掲載されている。

この研究では、糖尿病歴のない過体重の患者を対象に16週間の食事介入試験を実施。介入グループでは果物、野菜、全粒穀物、マメ科植物をベースにした低脂肪の植物ベースの食事をカロリー制限なしで摂取し、対照グループは通常の、制限のない食事を摂取した。消費カロリーは間接熱量測定法を使用して、研究の開始時と終了時の両方で測定した。その結果、介入グループでは食後のカロリー燃焼が平均18.7%増加、対照グループでは変化なしということがわかった。また、介入グループでは平均6.4 kgの減量、脂肪量と内臓脂肪量の大幅な減少も確認された。介入グループではいずれの変化もわずかだった。

さらに、磁気共鳴分光法で筋細胞内脂質および肝細胞脂質を追跡した結果、介入グループでは肝臓と筋肉細胞内の脂肪にそれぞれ34%と10%減少が見られた。これらの細胞はインスリン抵抗性と2型糖尿病に関連していることが知られている。対照グループでは有意な変化は見られなかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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