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肉を食べない人で股関節骨折リスク上昇を確認

菜食、肉食、魚食の人の骨折リスクを比較した研究の結果が11月23日、「BMC Medicine」オンラインに掲載された。

今回の研究は英国の前向きコホートEPIC-Oxford研究の参加者約5万人の平均17.6年にわたる追跡調査だった。食事情報を基に肉食者、魚食者、菜食主義者、完全菜食主義者(ビーガン)の4つの食事グループに分類し、病院の記録、死亡診断書とのリンクで健康状態を評価した。多変量Cox回帰を使用して、全体および部位特異的骨折(腕、手首、股関節、脚、足首、およびその他の主要部位:鎖骨、肋骨、椎骨)を特定した。

社会経済的要因、ライフスタイル、BMIで調整後、肉を食べる人と比較した股関節骨折リスクは魚を食べる人(ハザード比1.26)、菜食主義者(同1.25)、およびビーガン(同2.31)で高かった。ビーガンでは全体、脚、およびその他の主要な部位の骨折リスクも高かった。全体として、食事と骨折リスクの有意な関連性は食事中のカルシウムおよび/または総タンパク質をさらに調整しても有意なままだった。 BMI調整の有無にかかわらず、食事グループによる手首または足首の骨折のリスクに差はなく、BMI調整後の腕の骨折のリスクにも有意差は観察されなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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