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オレンジの搾りかすから天然ポリフェノール抽出する技術を確立

オレンジの搾りかすからポリフェノールとフラボノイドを抽出する技術の実用化に関する論文が1月5日、「Molecules」オンラインに掲載された。

アグロ・フード・システム、また化粧品製造で使用される危険な化学抗酸化剤/抗菌剤と置き換えることができる天然抗酸化剤およびポリフェノールとフラボノイドが豊富な抗菌抽出物がオレンジ搾りかすから得られることが先行研究から知られている。

今回の研究では、aqueous eco green vacuum-microwave-assisted extraction(水性エコグリーン真空マイクロ波支援抽出法)が評価され、実際の産業規模で最適化された。以前の研究では乾燥または粉末化させたオレンジ搾りかすを使用しており、今回は生のままのオレンジ搾りかすを用いて成功したことが大きな結果だったとされた。オレンジ搾りかすの乾燥や粉末化にかかる費用や工程を省くことで、オレンジ抽出物の潜在的な経済性の改善も見込まれた。今回の条件下で、最大ポリフェノールおよびフラボノイド抽出収率を達成するための最適値も算出されており、それぞれ、マイクロ波出力=5999.997W、Water/OP比=26.09、抽出時間=53.45分だった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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