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腸内細菌叢がダイエットの成功を予測?

腸内細菌叢がダイエットによる体重減少の予測因子である可能性を示唆した論文が1月19日、「Gastroenterology」オンラインに掲載された。

83人の被験者を対象に、6カ月間の減量プログラムを実施し、食事、身体活動、体重、糞便のミクロビオームデータ、および個々のSNP遺伝子型を縦断的に収集した。

その結果、減量プログラム実施前の腸内細菌叢は、個々の体重減少の予測因子として、他の因子よりも優れていた。体重減少は、ダイエット中の特定の細菌の存在量の変化の大きさにも関連していた。細菌叢内のRuminococcus gnavusは肥満の人多く、ダイエット中に存在量の減少が見られた。Akkermansia muciniphilaとAlistipes obesiはやせの人で多く、ダイエット中に存在量の増加が見られた。減量プログラム実施前の細菌叢にBlautia wexleraとBacteroides doreiが大量に存在することが、体重減少の最も強力な予測因子だった。試験ベースラインの腸内細菌叢は、減量プログラム中の食事と体重減少との関係を把握する上で有望であることが分かったと結論された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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