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慢性湿疹に効果のエキシマレーザー治療

慢性湿疹へのレーザー照射が高い治療効果を持つことを明らかにした研究が2月24日、「International Journal of Dermatology」オンライン版に掲載された。

今回の研究は波長308nmのエキシマレーザーの照射によるもので、いくつかの炎症性皮膚疾患への有効性は確認されているが、手および足の慢性的な湿疹に対する効果は評価されてこなかった。エキシマレーザーはガスを用いてレーザー光線を発生させる装置で、元は工業用として開発されたもの。医療用としては、紫外線照射治療装置としての皮膚疾患治療や眼科でのレーシック治療などに利用されている。

試験は30人の慢性湿疹患者を対象に、単一波長の紫外線(UV)照射とエキシマレーザー照射で治療効果の比較を実施した。臨床医師評価スコア(PGA)の改善は69%、病変/病状スコアも同様の改善が見られた。軽度の日焼けのような反応が観察された。

エキシマレーザーは難治性の慢性湿疹に持続的な有効性があることを示した。また、UV照射と比べ、特定の領域にポンポイントで照射できるため紫外線被曝量が少なくてすむと研究者らは評価している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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