【連載】この中小化粧品会社に注目㊷プログレスアイランド(上)~爪と手のケアを行う「ハンドキュア」サロン展開へ~

2021.03.1

特集

編集部

プログレスアイランド株式会社(静岡県富士市、代表取締役会長 前島みどり氏)は、ネイルケアとハンドケアを同時に行う新業態サロン「ハンドキュア」の展開に乗り出した。

ハンドキュアのサロン展開は、爪をやすりで丁寧に短くした後、自社で開発したハンド専用のエステ機器「ルビッシュ」(商品名、写真)を使って手肌を手入れする。
ルビッシュは、赤いLEDライトを手肌に照射することで、細胞の内面からアンチエイジング効果を引き出す。また、ハンドケアは、“ハンドキュアリスト„という、手の神経やツボを知り尽くしたハンドケアのスペシャリストが行う。
手は、第二の脳と言われるほど神経やツボが集まっている。手を刺激することで、体の不調や血行等を改善する。ネイルケアとハンドケアを同時に行うハンドキュアサロンは、既存のネイルサロンにはない新業態のサロンといえる。

同社は、ハンド専用のエステ機器「ルビッシュ」の導入やハンドキュアリスト等の専門家を配置した新業態のサロンを「ちょっとお手入れ」と名付けて直営店とFC加盟店合わせて多店舗展開を図る。
中長期の目標としてハンドキュアサロンを東京都内、静岡県内中心に約30店舗程度、開設する意向。

こうした新業態サロンの展開に合わせて美容に関心を持つ人やネイリストなどの人材採用に踏み切るとともにネイルサロンやエステサロンでもできるハンドキュアの独立開業者を対象にコンサル業務に乗り出している。
将来の構想としてハンドケア専門家を育成する「ハンドキュアリスト協会」を設立し、ハンドキュアの普及啓もうと業界団体の地位向上を目指す方針。

同社が新業態のハンドキュアサロンの出店に乗り出したのは、全国に約2万5000店に上るとみられるネイルサロンの薄利多売による競合で、3年以内の廃業率が90%に達するなど異常な状況にあることが主因。

そうしたネイルサロン業界にあって持続的なサロン経営を可能にするには「個客目線でのサービス提供を大前提に他店にはない独自性と顧客への付加価値提供による出店と運営オペレーションが必須」と判断しハンドキュアサロンという独自のビジネスを創出して事業の活性化に繋げる狙い。

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