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西洋カボチャ抽出物が化粧品保湿剤として有力

カボチャから抽出されたエキスによる皮膚の水分補給に対する効果を検討した結果が10月13日、「Cosmetic」オンラインに掲載された。

天然の多糖類の持つ保湿力は化粧品成分としてよく利用されている。今回の研究では、天然多糖類の宝庫である東洋カボチャ (Cucurbita moschata) と日本で最も多く販売・利用されている西洋カボチャ (C. maxima)の抽出物と皮膚の水分補給に対する効果を検討。カボチャから精製多糖類を抽出し、CaCl2法で除タンパク質を行った。

その結果、総多糖類含有量、膨潤能、膨潤指数、溶解度、粘度、吸水量、吸油量で、従来のカボチャよりも優れていた。さらに、西洋カボチャは、DPPHアッセイによる測定で、東洋カボチャよりも高い抗酸化活性を示した。タイ人15人のボランティアによる評価で、日本の西洋カボチャが非皮膚刺激性が示された。エキス濃度0.05~0.1%では、濃度に応じて保湿力の有意な増加効果が見られた。この結果は、化粧品の保湿剤として安全かつ効果的に使用できることを裏付けるものだった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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